広報誌
Vol.20 2014年3月発行
4 / 4
第57回 東京都中学校サッカー新人大会 決勝/東京都・駒沢第2球技場 2013年12月7日(50分・25分ハーフ)
東京農大高第一中学校 0 - 5 多摩大目黒中学校
多摩大目黒中学校が最後まで攻め続け5ゴール
質の高いサッカーで圧倒した多摩大目黒が優勝!
12月7日、東京都・駒沢第2球技場で行なわれた「第57回東京都中学校サッカー新人大会」。3年生が受験勉強のために2年生主体に切り替わったばかりのチームによる新人戦を制したのは、多摩大目黒だった。東京農大第一を寄せ付けず、5-0という大差で勝利を収めた。
「今日はサイド攻撃をテーマにやってきました。サイドの局面で2対1を作ることや、3人目の動きを入れて点を取りにいこうと話していました」(多摩大目黒・秋元浩希)
キックオフと同時に多摩大目黒は相手ゴールに襲いかかっていく。11分、チームの狙いだった「サイド攻撃」から先制点が生まれる。右サイドハーフの関澤海がドリブルで持ち上がり、中央のFWとのワンツーから右足を振り抜く。これが鮮やかにゴール左上に突き刺さった。
その5分後、左から右への大きなサイドチェンジに走り込んだのは、右サイドバックを務めるキャプテンの秋元浩希。ゴール前に折り返したボールを伊藤良平が合わせて、早い時間で2-0とする。
多摩大目黒の猛攻は止まらない。東京農大第一のキャプテン、鈴木耀が「自分たちのサッカーが全然できなかった」というように、相手のパス回しとプレッシャーの速さに苦しめられ、シュートを打つことすらままならない。
東京農大第一中学校は本来の実力を出し切れず
そして前半アディショナルタイム、決定的な3点目が生まれる。ゴール前のこぼれ球を竹内玲暖が右アウトにかけてダイレクトでシュートを打つ、技ありのゴールを決めて、3-0で前半を折り返した。
ハーフタイムに「最後まで気を抜かずにやろう」と楽勝ムードを引き締めた多摩大目黒のペースは最後まで落ちなかった。39分に関澤海がこの日2点目となる4点目を挙げると、最後は何度もチャンスを作っていた中村亮太が締めくくった。
「新チームになって1カ月でしたが、優勝できてうれしい。春季大会も連覇したいです」と優勝チームのキャプテン・秋元は笑顔を見せた。
試合後の総評で「攻守のバランスがとれている。攻撃に関わる人数が多かったのが素晴らしかった。春の大会では全てのチームの目標になるので、さらに質の高いサッカーを目指してほしい」とエールを送られた多摩大目黒。新チームとして最高のスタートを切った。
PLAYER'S INTERVIEW
多摩大目黒中学校 DF 秋元浩希
新チームになってまだ1カ月ぐらいでしたが、優勝できてうれしいです。今日は自分たちが目指しているサッカーがある程度できたと思います。攻撃ではサイドで数的優位を作って、3人目の動きを入れること。守備では常にインターセプトを狙って全員が前からボールを奪いに行くこと。最終的な目標は全国大会で優勝することです。サッカーはもちろん、学校生活や勉強もしっかりとやって、質を高めていきたいと思います。
第46回東京都大学サッカーリーグ1部/東京都・亜細亜大学 日の出グラウンド 2013年10月27日(90分・45分ハーフ)
亜細亜大学 3 - 0 山梨学院大学
前半終了間際、亜細亜大学・若松祐介が追加点を挙げる
最終節は敗れたものの山梨学院がリーグ優勝
10月27日、亜細亜大学・日の出グラウンドで「第46回東京都大学サッカーリーグ1部」の最終節が行なわれた。数字の上では逆転の可能性はあったが、負けてもほぼ優勝が決まる山梨学院と、勝てば他会場の結果次第でリーグ戦の上位3チームに与えられる関東大会進出が決まる亜細亜。試合は両者の置かれた状況が結果に反映されることになった。
山梨学院大学は相手の素早いプレッシャーに苦しめられた
2分、亜細亜大学の主将・佐藤帆が押し込んで先制
山梨学院大学はパワープレーでゴールに迫ったが無得点
2分、「うちは勝たなきゃいけない試合だったので、他会場のことなど考えず、まず自分たちが勝つことを最優先にして戦いました」という亜細亜のキャプテン・佐藤帆がコーナーキックから決めて先制する。
「開始早々のコーナーキックからの失点があまりにも早い時間帯で亜細亜に勢いを持っていかれた感じでした」と山梨学院・塚田雄二監督が振り返ったように、亜細亜のペースで試合は進む。
前半アディショナルタイム、相手DFラインでのパス回しを藤田涼輔がカットし、そのままドリブルでゴールに迫り、飛び出したキーパーを見て、中に走り込んだ若松祐介にラストパス。これを若松がボールを冷静に流し込み2点目。
さらに69分、右サイドから左サイドへの大きな展開からボールを受けたサイドバックの星野佑太のクロスに藤田がファーサイドで合わせ、折り返したボールに反応した阿川隆太が豪快に蹴り込み、決定的な3点目。亜細亜が1位の山梨学院を終始圧倒し、3-0で勝利した。
この結果、試合に負けはしたが、山梨学院はリーグ優勝。関東大会進出を目指していた亜細亜だったが進出を争っていたチームが勝利したため、惜しくも関東大会進出はならなかった。「山梨学院は東京都リーグで一番のチーム。守備からいい形で入れて、勝てたということが一番良かった」と亜細亜・小島徹監督は選手たちを讃えた。
前半アディショナルタイム、相手DFラインでのパス回しを藤田涼輔がカットし、そのままドリブルでゴールに迫り、飛び出したキーパーを見て、中に走り込んだ若松祐介にラストパス。これを若松がボールを冷静に流し込み2点目。
さらに69分、右サイドから左サイドへの大きな展開からボールを受けたサイドバックの星野佑太のクロスに藤田がファーサイドで合わせ、折り返したボールに反応した阿川隆太が豪快に蹴り込み、決定的な3点目。亜細亜が1位の山梨学院を終始圧倒し、3-0で勝利した。
この結果、試合に負けはしたが、山梨学院はリーグ優勝。関東大会進出を目指していた亜細亜だったが進出を争っていたチームが勝利したため、惜しくも関東大会進出はならなかった。「山梨学院は東京都リーグで一番のチーム。守備からいい形で入れて、勝てたということが一番良かった」と亜細亜・小島徹監督は選手たちを讃えた。
最終節は落としたものの、前期で稼いだリードを守って優勝した山梨学院大学
PLAYER'S INTERVIEW
亜細亜大学 DF 佐藤 帆
うちは勝たなきゃいけない試合だったのでまずそこにみんな気持ちを持っていって一つになって戦うことを考えました。他会場のことなど考えないように、まず自分たちが勝つことを最優先にして戦いました。前期はチームの形としてもまだどういう風に進めるかということが分からない状態だったんですが、夏を越えてある程度手応えをつかんで、後期は一敗しかしていないし、そういう意味でも良いチームができたと思います。今年は関東に行けませんでしたが、ここで勝ったことで来年の関東につながると思います。
第46回東京都大学サッカーリーグ1部
順位 | チーム名 | 勝点 | 勝ち | 引分 | 負け | 得点 | 失点 | 得失点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 山梨学院大学 | 36 | 11 | 4 | 3 | 44 | 18 | 26 |
2 | 日本大学 | 36 | 12 | 6 | 0 | 31 | 18 | 13 |
3 | 東京経済大学 | 35 | 11 | 5 | 2 | 34 | 26 | 8 |
4 | 亜細亜大学 | 34 | 10 | 4 | 4 | 33 | 25 | 8 |
5 | 立正大学 | 32 | 10 | 6 | 2 | 35 | 20 | 15 |
6 | 明治学院大学 | 32 | 10 | 6 | 2 | 34 | 30 | 4 |
7 | 國學院大学 | 18 | 5 | 10 | 3 | 20 | 27 | -7 |
8 | 東京大学 | 15 | 4 | 11 | 3 | 18 | 22 | -4 |
9 | 立教大学 | 12 | 3 | 12 | 3 | 17 | 36 | -19 |
10 | 帝京大学 | 7 | 1 | 13 | 4 | 10 | 54 | -44 |
4 / 4