広報誌
Vol.20 2014年3月発行
数々の名勝負の舞台となった国立競技場を目に焼き付けよう
「スポーツの聖地」とも呼ばれる国立競技場が、今年7月から新国立競技場に生まれ変わるための解体工事へ入る。国立競技場では「SAYONARA 国立競技場プロジェクト」と題して、5月のファイナルセレモニーまで様々なイベントを実施する。
プロジェクト内容 | |
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来場者プレゼント | 4・5月に国立競技場で開催されるスポーツイベントの来場者全員にSAYONARA国立競技場オリジナルハンドタオルをプレゼント |
スポーツイベント |
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国立競技場スタジアムツアー |
国立競技場ではスタジアムツアーを開催中。1964年東京オリンピックの優勝者銘盤、選手更衣室や聖火台などをガイドが案内してくれる。実施期間は5月まで。午前・午後の2回で所要時間は60〜90分。大人1000円、高校生以下500円。 開催日はホームページ(http://www.jpnsport.go.jp/sayonara/)をご確認下さい。 |
スタジアムツアーは100人を超える日も!
数々の名勝負を生んできた〝スポーツの聖地"が、2020年の東京オリンピック・パラリンピックのメイン会場となるために生まれ変わる。7月から解体を予定しており、現在「SAYONARA国立競技場プロジェクト」を実施している。プロジェクトを担当する独立行政法人日本スポーツ振興センターの笠原直香さんにプロジェクトの概要についてお話をうかがった。
「ご存知の通り、国立競技場には1958年の完成以来、様々なスポーツイベントが行なわれてきた歴史があります。今の国立競技場の素晴らしさ、スポーツの素晴らしさを未来に伝えること。これがプロジェクトのテーマです。『SAYONARA国立競技場』のロゴをスタッフジャンパーに入れていただいたり、観客の方にフェイスペインティングをしていただいたり、みなさんに盛り上げてもらっています。最後ということもあり、ヤマザキナビスコカップや天皇杯、高校サッカー選手権は例年に比べて観客動員数が伸びているそうです」
2月22日に行なわれた富士ゼロックススーパーカップ(サンフレッチェ広島vs横浜F・マリノス)では試合前にピッチ脇に入り、自由に記念撮影ができる「SAYONARA国立シート」を販売した。また4月には東京ヴェルディvsファジアーノ岡山、FC東京vs名古屋グランパス、5月に東京ヴェルディvsFC岐阜、ヴァンフォーレ甲府vs浦和レッズが開催される。Jリーグ開幕戦を国立競技場で戦った東京ヴェルディのプレーが国立のピッチで見られるのは感慨深い。
また、スタジアムツアーも開催していて、平日でも100人を超える日もあり、人気となっている。
「これまでは限られた人数しかご案内できなかったのですが、最後なのでたくさんの人に見ていただこうと、人数制限は設けず、受付時間内にお集りいただいた方はツアーに参加できます。わざわざ遠方から足を運んで下さる方もいらっしゃいます」
聖火台、ロッカールーム、VIP席など普段は見たり入ったりすることができない場所に行けるのがスタジアムツアーの醍醐味。ファンにはたまらないだろう。笠原さんによれば何度も訪れる"リピーター"も多いという。
「5月末にはファイナルセレモニーを予定しています。ぜひとも足を運んでいただけたらと思います」
最後に笠原さんに「国立競技場に行ったら、ここを見てほしい」というオススメポイントを教えていただいた。
「聖火台のある場所からは、スタジアム越しに東京全体を見ることができます。夕暮れ時は格別です。機会があればぜひご覧いただきたいです」
半世紀に渡る歴史に幕を閉じ、新しい歴史に向けて歩み始める国立競技場。それぞれの胸に残っているドラマを思い出すために、各イベントやスタジアムツアーに足を運んではどうだろうか。