広報誌
Vol.22 2015年3月発行
TOMAS CUP 2014 第30回東京都選抜少年サッカー大会/東京都・府中市朝日サッカー場 2014年11月1・2日
第8ブロック選抜が優勝
ファインセーブ連発のGKが勝利の立役者に
11月1・2日、「TOMAS CUP 2014第30回東京都選抜少年サッカー大会」が東京都・府中市朝日サッカー場で行われた。30回目の節目を迎えた今大会では11人制から8人制になるという大きな変更点があった。また、今大会には女子選手の選抜チーム「第16ブロック」が初参加。残念ながら勝利を挙げることはできなかったものの、男子にとっても女子にとっても貴重な刺激となったことは間違いない。来年以降は初勝利も期待できるだろう。
1日目は16チームが4グループに分かれて予選リーグを行い、2日目は上位2チームが決勝リーグ(A、B)、下位2チームが敢闘賞リーグ(A、B)に回った。決勝リーグのグループで1位になって決勝に勝ち上がったのは、大田区、品川区、港区、中央区、江東区、島しょ部の第8ブロックの選抜と、前年度優勝ブロックの町田市、多摩市、稲城市の第11ブロック。トーマスカップは15分×3ピリオド制で行われ、24名の登録選手が全員出場しなければならない。そのため主力選手がフル出場することができず、チームとしての総合力が問われる。
先制ゴールは第2ピリオドの3分、第11ブロックだった。右からのコーナーキックに本多知啓が豪快に飛び込んだ。1点リードされた第8ブロックだったが、第3ピリオドで同点に追いつく。8分、右サイドのフリーキックを金本信利が頭で合わせる。1-1のまま5分ハーフの延長戦に入ったが、そこでも決着はつかず。30回大会の優勝はPK戦によって決まることになった。
PK戦の1本目、先攻の第11ブロックのキッカーのシュートを、試合中からファインセーブを何度も見せていた第8ブロックのGK鴨打賢哉が横っ飛びでストップ。このセーブによって5-4でPKを制した第8ブロックが、1996年の第12回大会以来となる2回目の優勝を果たした。
坂井克彦監督は「PK戦もそうだし、予選リーグからGKの活躍で勝ち上がってきたところがあるので、GKに感謝したい」とコメント。勝利の立役者となった第8ブロックの〝守護神〞鴨打は「最後にPKを止めたのは僕ですが、GKが3人いて切磋琢磨してきたおかげだと思っています」とチームメートと共に勝ち取った優勝であることを強調した。
決勝リーグ 決勝戦 | ||
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8ブロック | 1-1 (PK 5-4) | 11ブロック |
決勝リーグA | |
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1位 | 11ブロック(町田,多摩,稲城) |
2位 | 4ブロック(杉並,中野) |
3位 | 2ブロック(江戸川,葛飾) |
4位 | 10ブロック(府中,立川,国立,国分寺) |
決勝リーグB | |
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1位 | 8ブロック(大田,品川,港,中央,江東,島しょ) |
2位 | 6ブロック(板橋,北,豊島) |
3位 | 12ブロック(八王子,日野) |
4位 | 5ブロック(世田谷) |
大会優秀選手 | |
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川口 祐馬(1ブロック) | 中村 健伸(9ブロック) |
河合 優斗(2ブロック) | 小林 寛大(9ブロック) |
村上 拓海(3ブロック) | 栗原 祥太(10ブロック) |
煙山 拓(4ブロック) | 権田 陽大(11ブロック) |
佐藤 恵介(5ブロック) | 本多 知啓(11ブロック) |
村田 福人(6ブロック) | 中島 駿介(12ブロック) |
薮内 友哉(6ブロック) | 古屋 颯眞(13ブロック) |
佐久間 賢飛(7ブロック) | 長谷川 大翔(14ブロック) |
鴨打 賢哉(8ブロック) | 西志村 瑠也(15ブロック) |
青木 友佑(8ブロック) | 村田 莉菜(16ブロック) |
2014年度JFA・SMCサテライト講座in東京/東京都・JFAハウス 2015年1月17・18・24日
3日間18時間の集中講座
1月17・18・24日の3日間、JFAスポーツマネジャーズカレッジ(SMC)サテライト講座in東京」がJFAハウスで開催された。
JFAスポーツマネジャーズカレッジの目的は、自立した魅力あふれるスポーツ組織づくりを推進し、スポーツ文化の創造、人々の心身の健全な発達と、社会の発展に貢献できる、優秀なスポーツマネジャーを養成すること。セッション時間が異なる「本講座」と「サテライト講座」の2コースがあり、スポーツクラブのマネジャーに必要なスキル、考え方を学ぶ。
今回行われたサテライト講座では6セッション(18時間)を3日間に分けて行った。その内容は以下の通り。
セッション1/ビジョン
組織にとって重要な、将来のビジョンを考える。ビジョンがあるから現状の改善が考えられ、そのプロセスこそがマネジメントであることを学ぶ。
セッション2/環境分析
今日の社会全体を様々な視点から分析し、今、社会がスポーツに求めていることを考える。
セッション3/コミュニティデザイン
ファシリテーションなどチームビルディングのスキルを紹介しながら、「クラブ」というコミュニティをデザインしていくことについて考える。
セッション4/SWOT
SWOT(強み・弱み・機会・脅威)という枠組みを通じて、自組織と外部環境を分析し、戦略立案を行う。
セッション5/行動計画
ビジョン実現のための行動計画を、やりたいことWill、できることCan、求められていることNeed、という枠組みで考える。
セッション6/目標管理
ビジョン実現に向けた行動計画を時系列で整理し、より具体的な行動計画を立てる。
応募人数を上回る申し込みがあった中、東京都内に在住・在勤・在学している人を中心とした30人が参加。鈴木惠朗インストラクターの下で、3日間の集中講座を受けた。
受講者の福田亮介さんは「考え方を学んだことはもちろん、何か大きなことを成し遂げようとするときは、様々なことを考え、努力に努力を重ねてこそ、初めて良いものを実現することに近付くのだと感じました」と考え方に変化が生まれた様子。
学校の教員として働いている永井優さんは「学校現場(職員間)にも活用できると思います。また、簡素化して子供に体験させることができると思いました」とスポーツクラブのみならず、教育の現場にも応用できる内容だったと感じたという。
今回の参加者で唯一の学生だった佐藤里穂さんは「社会人の中に一人、学生として参加し、最初は不安しかありませんでしたが、アイスブレイクや話し合いをする中で楽しさを見つけられました。とても良い経験になりました」と感想を語った。
新たな視点や考え方が得られたのはもちろん、高い志を持った仲間と同じ時間を共有した3日間は、受講者たちにとって有意義な時間になったに違いない。
SMCサテライト講座の修了資格は、独立行政法人日本スポーツ振興センターが交付するスポーツ振興くじ助成金(toto)の「総合型地域スポーツクラブ活動助成に係る総合型地域スポーツクラブマネジャーの資格要件」として認められています。詳しくは、「スポーツ振興くじ助成金募集の手引」をご参照ください。