広報誌

Vol.23 2015年9月発行

清瀬内山グラウンドがリニューアル

清瀬市の内山運動公園グラウンドのサッカー場が、(公財)東京都サッカー協会の助成制度によって改修工事を行った。改修によって2面の人工芝が張り替えられ、LED照明が設置された。また、下宿第3グラウンドにもLED照明が設置され、クラブハウスも改修された。

慢性的なピッチ不足を解消するために

リニューアル式典開催

リニューアル式典開催

8月29日、リニューアルオープンを祝しての式典が開催された。式典の参加者は左から、東京都サッカー協会・上野二三一会長、東京都下水道局流域下水道本部・関雅広管理部長、清瀬市議会・渋谷信之議長、清瀬市・渋谷金太郎市長、清瀬市体育協会・広瀬洋会長、処理場周辺の環境を守る会・小林喜市会長。当日はあいにくの雨模様だったが、渋谷市長は「水再生センターにリニューアルしたサッカー場のオープンなので、“恵の雨”と言えるでしょう」と話した。

 2015年8月、清瀬市内山運動公園グラウンド(以下、内山グラウンド)の人工芝張り替え工事、夜間照明設備の工事などが終了し、リニューアルオープンした。
 内山グラウンドは東京都の水再生センターの施設上部に設置されたサッカー場で、東京都下水道局から清瀬市が借りるという形で、一般社団法人清瀬市文化スポーツ事業団が管理しているもの。2006年に人工芝グラウンドが整備されてから10年近くが経過し、人工芝の劣化が進み危険度も増してきたため、昨年、清瀬市から(公財)東京都サッカー協会へ「サッカー関連施設整備事業」の助成制度を利用して、人工芝の張替えを行いたいという申し出があった。
 東京都サッカー協会は助成を承認することに決定し、人工芝ピッチ2面の張り替え、夜間照明設備のLED照明への交換、下宿第3グラウンドへのLED照明の設置及びクラブハウスの改修が行われることになった。
 東京都サッカー協会の上野二三一会長は助成を行った理由を説明する。
 「東京のサッカーでは登録チーム数や選手数に対して、グラウンドの数が少なく、試合会場の確保が大きな課題となってきました。当協会としては、これを最優先課題ととらえ、サッカー関連施設整備推進事業を行っています」
 東京都サッカー協会が助成を行ったのは今回の内山グラウンドが3例目となる。

     
  • 2005年に駒沢オリンピック公園総合運動場の第二球技場と補助競技場を人工芝、夜間照明付きのグラウンドにリニューアル。補助競技場にレストハウスを新設。
  •  
  • 2015年に多摩市旧南豊ヶ丘小学校の跡地を、人工芝、夜間照明、クラブハウス付きのサッカー施設に全面改修。

リニューアル式典開催少年サッカー用のラインも引いてあり、
最大で同時に6面でプレーすることもできる

 今年4月にオープンした「東京多摩フットボールセンター南豊ヶ丘フィールド」、通称「南豊(なんとよ)フィールド」は、すでに週末はほぼ100%の稼働率になるなど、東京のサッカープレーヤーに活用されている。
 今回、リニューアルされた内山グラウンドでも、全面的に助成を行った東京FAの事業がある程度優先されることになっている。下宿第3と併せてフルサイズのピッチが3面とれるだけでなく、少年サッカーのサイズであれば最大6面で同時プレーすることができる。
 「特に、女子連盟・クラブユース連盟・社会人連盟などはグラウンドが確保できずに困っているので、少しは改善されるのではないかと考えています」

 ただ、上野会長が「それでも、まだまだ足りない。我々としては一つでも多くのグラウンドがほしい」というように、今後も東京都サッカー協会は慢性的なピッチ不足の解消に積極的に取り組んでいく。
 「東京でサッカーをプレーするみなさんには、プレー環境を提供していただいている清瀬市と水再生センターへの感謝の気持ち、地域社会へのリスペクトの心を持って、利用してほしいと思っています」(上野会長)

清瀬市内山運動公園サッカー場
住 所
東京都清瀬市下宿3-1375
交 通
JR武蔵野線「新座」駅下車、徒歩15分
西武池袋線「清瀬」駅下車、西武バス
「台田団地」終点下車、徒歩10分