会長からのあいさつ

公益財団法人東京都サッカー協会 会 長 上野二三一

 ファミリーの皆さまへ

 昨年は新型コロナウイルス感染症の拡大により、スポーツ界では東京オリンピック・パラリンピックの延期をはじめとして、多くのイベントの中止や縮小・見直しがありました。サッカー界も例外ではありませんでした。この厳しい社会情勢の中で、サッカーをやりたいという多くの人の熱意が、本協会のさまざまな事業を動かしてくれました。あらためて、サッカーに関わる人々によって協会が成り立っていることに気づかされるとともに、皆さま方の情熱を頼もしく思いました。感謝申し上げます。

 日本サッカー協会では4種年代(U12)、女子、シニアの3点を重点課題としています。本協会においても若者世代の育成を最重点課題と考えます。10代で受けた教育がその後の人生に多大な影響を与え続けることは、私自身が長く中等教育の現場で仕事をし実感したところであります。この時期に出会った指導者によってプレーのあり方が定まっていくケースを幾度となく目にしてきました。地域密着の活動が多い4種年代にとって、身近に優れた指導者がいることが、サッカーへの親しみや関心を高める大切な要因となるはずです。選手の育成はもちろんのこと、指導者の育成や顕彰が大きな課題であると認識しています。
 女子サッカーについても同様です。いよいよ2022年度から国体ではU16年代が参加します。今まで以上に女子選手の資質の向上が求められます。今秋にはプロリーグ「WEリーグ」も始まり、活躍の場が広がります。サッカーに関心を持つ小中学生が競技を続けられる環境を充実させることが喫緊の課題であります。競技人口の拡大とあわせて、キャリアが途切れることのないように、競技できる場の拡充や指導者の育成が求められます。
 シニア世代の活躍にも目を向けなければなりません。それぞれの年代に応じて活躍の場を持てることがサッカーの魅力の一つでもあります。シニア世代の活躍は、子供世代に影響と刺激を与えます。家庭や地域をあげてサッカーに親しむことで、よりサッカーを身近なものにしてくれるでしょう。競技機会の充実やサポートも重要な課題の一つと考えます。

 昨年は日本サッカー協会の登録者数が前年比で約9万人減少しました。本協会も選手・審判・指導者を含めて約9千人減りました。これを元に戻したうえで再び増やしていくことが求められます。そのためにも、サッカーの魅力を発信し続ける必要があります。昨年は厳しい制約の中で、関係者による熱意と工夫により高校選手権やプリンス・プレミアリーグを実施することができました。Tリーグも円滑に行うことができ、多くの高校生が競技する機会を持つことができました。こうした経験や成果を踏まえ、今年もまた、皆さまと知恵を出し合い、より良い大会運営のあり方を考え、競技する機会を確保してまいりたいと思います。
 厳しい状況が続く中、長期的な展望を見据えつつ、一つ一つの課題に誠実に向き合うことで、本協会が日本サッカー界の発展にとって意義ある役割を果たしていけるよう心掛けてまいります。引き続きのご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

2021年4月
公益財団法人東京都サッカー協会
林 義規