試合レポート

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東京-ソウル親善サッカー定期戦2012
ソウル特別市・考昌運動場 2012年8月29・30日

国内の試合では味わえない貴重な経験を積む

1996年より開催されている、東京都と韓国・ソウル特別市両都市サッカー協会の友好親善を図ることを目的とする「東京-ソウル親善サッカー定期戦」。交互に開催地を入替えて実施しており、16回目となる今回は8月27日031日の期間で、29日、30日にソウル特別市・考昌運動場(人工芝)にて試合が行われた。(台風15号の接近の影響により、28日予定された第1戦は29日に延期された)

本定期戦に参加したのは東京都のU-15とU-18の選抜チーム。U-15は、来年東京で開催される第68回国民体育大会への強化の一環と位置付け、東京トレセンU-15より選抜された選手によりチームを結成し、ソウル中学校選抜チームと2試合対戦した。



U-15は東京トレセンより選抜された選手によりチームを結成

U-15は第1戦、序盤から丁寧なパス回しにより試合の主導権を握る。16分、中盤でボールを受けた井上潮音からの絶妙なスルーパスに抜け出した、神谷優太のシュートで先制すると、24分には井上のミドルシュートが決まり、前半を2-0で折り返す。後半も相手にペースを握らせないまま40分、47分と立て続けにゴールを決め、4-0で勝利を挙げた。

第2戦は29日に行われた第1戦の課題であった、ディフェンス時のコミュニケーションを意識し、試合に臨んだ。しかし、第1戦からスターティングメンバーを10人入れ替えた影響なのか、試合序盤はソウルに押し込まれ、12分に先制点を奪われる。しかし時間が経つにつれ徐々に相手のペースに慣れてくると、24分に相原克哉のシュートで同点。さらに後半に入ると61分にコーナーキックから小松駿太が豪快なヘディングで決め逆転する。その後も東京都は68分、70分と立て続けに追加点を奪い、来年開催される「東京国体」に向け、勢いをつける2連勝となった。



U-18は東京ヴェルディユースが東京を代表して参加した

U-18は東京ヴェルディユースが東京を代表して参加した。29日には2012年リーグ戦ソウル圏域2位の慶煕(キョンヒ)高等学校、30日には2012年リーグ戦ソウル圏域1位の彦南(オムナム)高等学校と対戦した。

第1戦、前半の立ち上がりから互いに厳しいプレスをかけ、相手にペースを握らせない状態が続いた。そのまま前半は両チームともに決定的なチャンスを作ることができず0-0で前半終了。試合が動いたのは不運なゴールからだった。ソウルの左サイドからのクロスをクリアしようと触ったボールがオウンゴールとなってしまう。その後2点追加点を奪われ、東京都も73分に澤井直人が1点を返すも1-3で敗れた。

第2戦は立ち上がりから強靭なフィジカルを前面に出してくる彦南高校に押し込まれるが、東京都も持ち味であるリズミカルなパス回しにより相手との接触を最小限にし、お互いの良さを消しあう前半となった。後半開始早々、東京都は一瞬のスキを突かれ失点するも、60分に途中出場の室町仁紀が豪快なシュートを叩き込んで同点とした。その後はお互いにゴールを決めることができず1-1の引き分けとなったが、雨の中80分間攻守に迫力のある試合は見応え十分だった。

国内チームとの対戦では味わうことのできない経験を積む機会となった本定期戦において、東京都はU-15は2勝、U-18は1分1敗という成績で怪我人なく全員無事に帰国した。

最後に、宿舎の国際青少年センターはユースホステルで部屋は綺麗で施設も整備され、快適に過ごせる環境であり、私達を迎えてくださったソウル市蹴球協会の皆様の献身的なご対応に心から感謝したい。

 




第36回全日本少年サッカー大会 東京都大会 決勝
東京都・味の素スタジアム西競技場 2012年6月10日
三菱養和サッカークラブ調布ジュニア 2-1 府中新町FC


東京の頂点に立った三菱養和SC調布ジュニア

ラストプレーで三菱養和が決勝弾

決勝戦は三菱養和サッカークラブ調布ジュニア(調布市)と、府中新町FC(府中市)という“第9ブロック対決”となった。ブロック大会の決勝では三菱養和SC調布ジュニアが1本もシュートを打てず0-3で完敗。戦前の予想では府中新町FCが圧倒的有利と見られていた。


府中新町FCは優勝まであと少しだったが届かず

府中新町FCのストロングポイントはFWの栗原秀輔、DF川島多聞の大型選手の縦のライン。彼らを中心に、個々の能力が非常に高い。1対1の局面で優位に立つことで、この試合でも立ち上がりからシュートの雨を降らせた。だが、三菱養和SC調布ジュニアもキャプテンの山田英生を中心に「身体を張ってシュートを止めよう」とDFラインを高く保って応戦する。

試合が動いたのは後半開始直後の23分のこと。三菱養和SC調布ジュニアが、素早いカウンターで発地龍之介から原豪太とつないでゴールネットを揺らしたのだ。攻撃を粘り強く耐えながら、ワンチャンスをモノにするという狙いがピタリとハマった。


三菱養和SC調布ジュニアの山田英生(左)と石井将稀(右)

だが、府中新町FCも意地を見せる。35分、工藤優希のクロスをゴール前で長澤壮竜が右足で合わせて同点。同点ゴールで勢いが出てきた府中新町FCは40分、栗原、宮崎純真がビッグチャンスを迎えるも、ハンドの判定や、ゴールライン上でのクリアに阻まれ、あと一歩のところで決められない。

そして迎えた後半のアディショナルタイム、三菱養和SC調布ジュニアはコーナーキックを獲得する。決勝戦にふさわしい熱戦にピリオドを打ったのは10番の石井将稀。石井がコーナーキックからヘディングを合わせたボールはゴールネットに突き刺さり、そして、タイムアップ――。三菱養和SC調布ジュニアが出場703チームの頂点に立った。

「東京で一番になれるとは思っていなかった。勝因はチームで一丸となって戦えたこと。全国大会でも勝ちたい」。そう言うと石井は笑顔を見せた。

 
 3位決定戦レポート

JACPA東京FC 2-0 ヴィトーリア目黒FC

JACPAが攻撃サッカーで3位を勝ち取る

決勝戦に先だって行われた3位決定戦では、第13ブロックのJACPA東京FC(小平市)と第7ブロックのヴィトーリア目黒FC(目黒区)が対戦。前半に浅賀凱斗がミドルシュートから、後半に屋敷蒼のフリーキックからゴールを決めたJACPA東京FCが2-0で勝利し、3位で大会を締め括った。

野口光彦監督は「1点目を決めたのはサイドバックの選手です。8人制サッカーではDFでも攻撃参加をするし、FWの選手でも守備をしなければいけない。リスクを怖がらずにやろうということは普段の練習からはなしているので、それができたのは良かった」と選手たちを称えた。





・TOPICS

全国大会における東京都チームの活躍を紹介します。

町田高校が史上初の3連覇を果たす!

第22回全国高等学校定時制通信制サッカー大会

8月3日〜8月7日まで静岡県内で開催された「第22回全国高等学校定時制通信制サッカー大会」。この大会は日本の定時制や通信制高校生を対象とした全国大会で、1991年から毎年開催されている。

今大会には30チームが参加。Jリーグ・清水エスパルスの本拠地でもあるアウトソーシングスタジアム日本平で行なわれた決勝戦では、東京代表の町田高等学校が、神奈川県の平塚商業高校を3-2で下して、史上初となる3連覇を果たした。なお、3位には荻窪高校が入った。


専修大学が準優勝、ベスト4に3校

第36回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント

夏の大学日本一を決める「第36回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント」が7月8〜16日に大阪長居スタジアム、J-GREEN堺などで開催された。ベスト4には専修大学、駒澤大学、早稲田大学と東京の大学3チームが名を連ねた。

決勝のカードは駒澤大学に6-0で大勝した専修大学と、早稲田大学を2-1で下した阪南大学。立ち上がり、阪南大学に押され気味だった専修大学だが、前半33分に長澤和輝のゴールで先制する。しかし、前半のアディショナルタイムに追いつかれると、後半に2失点を喫して1-3で逆転負けを喫して、惜しくも準優勝に終わった。


東京シニアクラブが3位

第12回全国シニア(60歳以上)サッカー大会

5月26日〜28日、シニアサッカーの全国大会「第12回全国シニア(60歳以上)サッカー大会」が静岡県の藤枝総合運動公園サッカー場で開催された。東京からは関東予選会を勝ち上がった、東京シニアクラブが出場した。

東京シニアクラブは予選リーグを突破し、準決勝に進出。しかし、準決勝で静岡県選抜に3-1で敗れて、優勝はならず。決勝戦は静岡県選抜と浜松怪童クラブの静岡勢同士の対戦となり、浜松怪童クラブが1-0で勝利して優勝した。


トヨペットクラブが3位

第11回全国シニア(50歳以上)サッカー大会

6月30日〜7月2日まで、大阪府のJ-GREEN堺で開催された「第11回全国シニア(50歳以上)サッカー大会」。関東代表として出場したトヨペットクラブは、予選グループを2勝1分けで通過し、準決勝にコマを進めた。

準決勝では中国代表の広島フィフティーズに前半に奪われた1点を守り切られ0-1で惜敗。3位に終わった。なお、決勝戦は広島フィフティーズが横須賀シニアサッカークラブ50を下して、優勝に輝いた。

 


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