巻頭特別企画

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第68回 国民体育大会 サッカー競技/女子
東京都・味の素スタジアム他 2013年9月30日〜10月3日
実力を出し切れず1回戦敗退

愛媛県に先制点を許して焦りから突き放される


ゴールに嫌われ、無念の1回戦敗退

9月30日、成年男子と少年男子から1日遅れて開幕した女子。東京都は1回戦で愛媛県と当たった。東京都のスタメンにはなでしこチャレンジリーグ所属のスフィーダ世田谷から9人が名を連ね、そこに関東学園大学の中村ゆしか、十文字高校の野口彩佳が加わるという編成となった。対する愛媛県は愛媛FCレディースの単独チームだ。

序盤は東京都ペース。右サイドの中村、左サイドの野口が個人技で突破を仕掛けていく。ただ、「中に食いつかせてからサイドに展開しようと話していたが、最初から外に行ってしまった」と中野進治監督が振り返ったように、個人技主体の攻撃は次第に単調になっていく。

痛恨の失点を喫したのは30分のこと。カウンターからワンチャンスを決められ、1点のビハインドを背負って前半を折り返す。

早い時間で同点に追いつきたかったが、40分、逆に愛媛県に決められて0-2に。東京都はセンターバックの田中麻里菜をFWに上げて、2トップから3トップへ変更。しかし、その矢先でアクシデントが起こる。田中がFWになった直後に負傷退場。東京都は切り札の田中を交代せざるを得なくなってしまう。

62分、PKを獲得したものの森仁美のシュートは決まらず。その後も相手GKが神懸かり的なセービングを連発し、最後までゴールネットを揺らすことはできなかった。

「ここが山場だと思っていたが、初戦の固さがあった。地元開催ということで、何とか勝ちたかったので残念です。」(中野監督)

1回戦敗退に終わったが、成年男子や少年男子の勝ち上がり方を見ればわかるように、ノックアウト方式の勝負は紙一重で決まるもの。試合全体を支配していたのは東京都だっただけに、一つでもゴールが決まっていれば大きく結果は変わっていたかもしれない。


RESULT 70分(35分ハーフ)延長20分(10分ハーフ)
※(  )は前半のスコア
1回戦 vs 愛媛県 ●0-2(0-1)

背番号 POS 選手名 所属チーム
1 GK 川口 真奈 スフィーダ世田谷FC
2 DF 永田 真那 スフィーダ世田谷FC
3 DF 福原 菜緒 スフィーダ世田谷FC
4 DF 千葉 望愛 早稲田大学
5 DF 臼井 理恵 スフィーダ世田谷FC
6 MF 冨山 瞳 スフィーダ世田谷FC
7 FW 森 仁美 スフィーダ世田谷FC
8 MF 田中 真理子 スフィーダ世田谷FC
9 FW 野口 彩佳 十文字高校
10 MF 中村 ゆしか 関東学園大学
11 MF 下條 彩 スフィーダ世田谷FC
12 GK 山下 杏也加 村田女子高校
13 DF 堀 良江 スフィーダ世田谷FC
14 DF 田中 麻里菜 スフィーダ世田谷FC
15 FW 清家 貴子 浦和レッズレディースユース




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