 ゴールに嫌われ、無念の1回戦敗退
9月30日、成年男子と少年男子から1日遅れて開幕した女子。東京都は1回戦で愛媛県と当たった。東京都のスタメンにはなでしこチャレンジリーグ所属のスフィーダ世田谷から9人が名を連ね、そこに関東学園大学の中村ゆしか、十文字高校の野口彩佳が加わるという編成となった。対する愛媛県は愛媛FCレディースの単独チームだ。
序盤は東京都ペース。右サイドの中村、左サイドの野口が個人技で突破を仕掛けていく。ただ、「中に食いつかせてからサイドに展開しようと話していたが、最初から外に行ってしまった」と中野進治監督が振り返ったように、個人技主体の攻撃は次第に単調になっていく。
痛恨の失点を喫したのは30分のこと。カウンターからワンチャンスを決められ、1点のビハインドを背負って前半を折り返す。
早い時間で同点に追いつきたかったが、40分、逆に愛媛県に決められて0-2に。東京都はセンターバックの田中麻里菜をFWに上げて、2トップから3トップへ変更。しかし、その矢先でアクシデントが起こる。田中がFWになった直後に負傷退場。東京都は切り札の田中を交代せざるを得なくなってしまう。
62分、PKを獲得したものの森仁美のシュートは決まらず。その後も相手GKが神懸かり的なセービングを連発し、最後までゴールネットを揺らすことはできなかった。
「ここが山場だと思っていたが、初戦の固さがあった。地元開催ということで、何とか勝ちたかったので残念です。」(中野監督)
1回戦敗退に終わったが、成年男子や少年男子の勝ち上がり方を見ればわかるように、ノックアウト方式の勝負は紙一重で決まるもの。試合全体を支配していたのは東京都だっただけに、一つでもゴールが決まっていれば大きく結果は変わっていたかもしれない。
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