試合レポート

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第11回JFA関東ガールズエイト大会 八千代銀行「夢」カップ 東京都大会
東京都・駒沢第1球技場・第2球技場 2013年7月14・15日
バディフットボールクラブが3年ぶりV



未来のなでしこたちがボールと夢を追いかける


第11回となるJFA関東ガールズエイト大会が開催された。今大会には62チームが参加。上位4チームが関東ガールズエイト大会の出場権を得る。


基本的には単独チームでの参加を推奨してはいるものの、単独チームとして十分に選手数を確保しているところが少ないこともあって、単独で選手数が満たない場合は他のチームとの合同での参加を認めている。

実際に今大会で準優勝した富士見丘アンジェリーナや、FC KAISHINはそれぞれ杉並区、練馬区の少年団でプレーしている女子選手が集まって構成されたチームである。


女子サッカーはなでしこジャパンのFIFA女子ワールドカップ優勝もあって浸透しているものの、男子に比べると選手の絶対数が少なくチーム編成が難しい。そのような現状を考えれば、合同チームの参加によって試合ができるチャンスができるのは女子プレーヤーにとって良い経験になったと言えるだろう。


62チームの頂点に立ったバディフットボールクラブは、女子サッカーの名門チームであり「『バディでサッカーをやりたい』という子が集まって来ている」(太田直子監督)。現在は6・5年生合わせて17人の選手が汗を流している。単独チームの強みである選手間のコンビネーションやまとまりが優勝の要因となったといえるだろう。

また、スタンドにはバディ出身者で現在は日テレ・メニーナの籾木結花(もみき・ゆうか)が応援に駆けつけていた。子供たちは将来の自分の姿を重ねて、夢を膨らませたに違いない。



ベスト4 監督&代表者インタビュー

バディフットボールクラブ
  活動地域:世田谷区
  監  督:太田直子


3年ぶりの優勝ということで、とてもうれしいです。今年は6年生も5年生も実力差があまりなくて、お互いに刺激し合っていることが良い結果につながったのかなと思います。毎回、この大会ではいろいろなチームに刺激を受けています。他のチームの良いところを見たり、実際に戦ったりして学ぶことが、この子たちのレベルアップの糧になっているのは間違いありません。



富士見丘アンジェリーナ
  活動地域:杉並区
  代 表 者:木村茂雄


杉並区の近所の小学校から集まっていて、普段は小学校のグラウンドでやっています。チームとしては攻めてパスを回しながら点を取りに行く、ディフェンス面でもバランス良くやるということをモットーにしています。バディさんにはいつも負けていたので、今回こそは!と思っていたのですが……。今日の悔しさを糧にして関東大会で1位をとれるように頑張ります。



FC KAISHIN
  活動地域:練馬区
  代 表 者:江南竜太


3年前に立ち上げたばかりのクラブで、今回の子供たちが3期生となります。練馬区の少年団でサッカーをやっている女の子が集まっていて、現在は10チームから来ています。チームの強みは所属チームが違うのに仲が良く、うまくパスをつなげること。今大会では予選リーグをトップで通過することができ、手応えを感じていましたので、3位になれたのはとてもうれしいです。



東加平キッカーズ女子
  活動地域:足立区
  監  督:川村泰一郎


私たちが活動している足立区は女子サッカーに熱心なチームが多く、現在は全部で39人の選手が楽しんでいます。チームとしては自主性を重んじていて、その年のスローガンやキャプテンも選手たちが話し合って決めています。今大会はくじ運に恵まれた面もありましたが、一番は選手たちが全力で頑張ってくれたこと。関東大会に出るのは久しぶりなので、どんな試合になるか楽しみです。





第23回全国専門学校サッカー選手権大会 東京地区代表決定戦
東京都・駒沢補助競技場 2013年8月29日
4チームが全国への切符をつかむ


東京リゾート&スポーツ専門学校 0-2 東京YMCA社会体育・保健専門学校
個人技でDFをかわし決定的な2点目を挙げた東京YMCAの佐藤康平


東京スポーツ・レクリエーション専門学校 5-1 東京工学院専門学校
東京スポーツ&レクレーションは大量5ゴールを挙げて危なげなく勝利


YMCAが接戦制するリゾスポは盤石の勝利


8月27、29、30日の3日間をかけて第23回全国専門学校サッカー選手権大会の東京地区代表決定戦が行われた。東京から全国に出場できるのは4チーム。ここでは8月29日に行われた2試合の模様をリポートする。

東京リゾート&スポーツ専門学校と東京YMCA社会体育・保健専門学校による試合は、勝利したYMCAの大石祥否寛監督が「ものすごく苦しかったですね」というように接戦になった。YMCAは1分にコーナーキックから伊藤萌が合わせて幸先良く先制するも、その後はリズムを明け渡してしまう。

28分、前線からのプレッシャーでボールを奪ったリゾート&スポーツは下野祐生が倒されてPKを獲得。これを下野が自ら蹴ったが枠をとらえることができず。

後半はどちらも得点が生まれなかったが80分、途中出場の佐藤康平が左サイドから次々にDFをかわして決定的な2点目をゲットする。全国の切符を勝ち取ったYMCAの窪田哲志は「みんなが一つになってやれた。全国大会では挑戦者の気持ちでいきたい」と声を弾ませた。

もう1試合の東京スポーツ・レクリエーション専門学校vs東京工学院専門学校は打って変わって一方的な試合となった。序盤から攻勢をかけたスポーツ&レクレーションが9分に土井滉也のゴールで先制すると、19分に橋守迅が追加点を決める。後半にも西藤一樹、高橋勇気、奥住源が次々にゴールネットを揺らして大量5ゴール。東京工学院は大出雄太が1点を返すに留まった。

他の試合で勝利した日本工学院八王子専門学校、東京スクールオブビジネスの4チームが”東京代表”として全国大会に出場することになった。




・TOPICS

全国大会における東京都チームの活躍を紹介します。

優勝:トヨペットクラブ

第12回全国シニア(50歳以上)サッカー大会

6月29日〜7月1日、静岡県・藤枝市で行われた「第12回全国シニア(50歳以上)サッカー大会」に出場したトヨペットクラブは各地域の強豪を倒して決勝に進出。兵庫県シニア50選抜との決勝はPK戦にもつれ込んだが、4-2で制して見事〝日本一〝になった。


優勝:東京消防庁

第42回全国自治体職員サッカー選手権大会

全国の自治体で働く職員によるサッカー大会「全国自治体職員サッカー選手権大会」が7月27日〜31日に行われた。東京消防庁は決勝に勝ち上がると、最大のライバルである藤枝市役所を2-1で破って悲願の優勝を果たした。


優勝:村田女子高等学校

全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会女子

佐賀県で開催された「全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会」の女子カテゴリーでは、雷雨の影響により1日目の全日程が順延。最終日の決勝戦・3位決定戦が行われないことになり、準決勝に勝利した村田女子高等学校(東京都)と日ノ本学園高等学校(兵庫県)の2校優勝となった。


準優勝:明治大学

第37回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント

大学ナンバーワンを決める「第37回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント」が8月8日〜17日、関西の各グラウンドで行われた。東京から出場した明治大学は決勝で流通経済大学に2-3で敗れて惜しくも準優勝となった。


準優勝:FC東京U-15 深川

adidasCUP2013第28回日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会

8月15〜24日、クラブユースの全国大会「adidasCUP2013第28回日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会」が開催された。FC東京深川は優勝を目指したが後一歩届かず、2位に終わった。


第3位:東京都選抜(ラソス27)

第13回全国シニア(60歳以上)サッカー大会

5月25日〜27日、秋田県での「第13回全国シニア(60歳以上)サッカー大会」。東京都選抜(ラソス27)は準決勝で大阪シニア60にPK戦で敗れて3位。優勝は東京都選抜を破った大阪シニア60だった。


第3位:東京ヴェルディジュニア

JA全農杯チビリンピック 小学生8人制サッカー全国決勝大会

8人制で行われる通称「チビリンピック」が神奈川県で開催された。東京ヴェルディジュニアは準決勝で優勝したベガルタ仙台ジュニアに1-2で敗れたものの、見事3位入賞を果たす。

 




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