ヴァロールSCイーストを下して JACPA東京FC 初優勝
全日本少年サッカー大会本大会の出場権をかけて行われた東京都中央大会。650チームが出場したこの大会の決勝のカードは、準決勝で府ロクSCに3─0で勝利したヴァロールSCイーストと、FC Waragomaに1─0で勝利したJACPA東京FC。どちらが勝っても初優勝となる。
試合は序盤、一進一退の攻防が続いたが、徐々にJACPA東京FCがペースをつかむ。野口光彦監督が「このチームの軸で、心の支えでもある」と話すボランチ西田優太がボールを効果的に散らし、そのボールを受けた花野隼太や内田裕介がサイドから幾度となくチャンスをつかむ。前半終了間際には真ん中の空いたスペースに船附信太がドリブルで侵入してミドルシュート。これは惜しくもクロスバーをかすめゴールならず。
前半はJACPA東京FCのサイドからの猛攻をヴァロールSCイーストが立石爽馬を中心にした3バックの懸命な守備で何とか凌ぎ切り、スコアレスで折り返す。
後半も前半同様にペースを握ったのはJACPA東京FCだった。サイドからの攻撃に加え、ハーフタイムに野口監督から指示のあった「空いたらミドル」という言葉を実行し、中央からも積極的にシュートを狙う。
そして迎えた後半4分、JACPA東京FCの落合俊哉のコーナーキックからDF小林駿介がヘディングシュート。そのボールは相手DFに当たりながらもゴールに吸い込まれ、ついに先制する。その後も攻撃の手を緩めないJACPA東京FCに追加点が生まれたのは、先制点から3分後。内田裕介のクロスから花野隼太がシュート。ボールはポストを直撃するが、その跳ね返りを花野隼太がもう一度押し込んだ。
ヴァロールSCイーストは終盤、「最後まで粘っていたので1点取らせたかったと」(三村秋人監督)と立石爽馬を前線に上げてパワープレーを仕掛ける。その直後、立石爽馬がドリブル突破からシュートを放つも、JACPA東京FCのGK瀧川大輔の好セーブに遭って決めることができず、2─0でタイムアップ。
野口監督の下、チーム一丸となって戦い抜 いたJACAPA東京FCが東京の頂点に立った。
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