2008東京国際ユース(U-14)サッカー大会
2008年4月26〜28日
東京都・味の素スタジアム、アミノバイタルフィールド、 多摩市立陸上競技場、稲城中央公園総合グラウンド
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世界中から集まった”次世代のスター“たち

ベルリン、ジャカルタ、ロンドン、モスクワ、ニューサウスウェールズ、パリ、サンパウロ、ソウルという海外8都市のチームと、地元・東京から2チームを加えた10チームによって開催された「2008東京国際ユース(U-14)サッカー大会」。世界各国の14歳以下の選手が東京に集結し、お互いの実力を競い合った。
5チームが2つのリーグに分かれて1回戦総当り方式でリーグ内の順位を決定。それを元に同順位チーム同士による順位決定戦が行われた。
開催都市・東京都から出場したのが、東京トレセンの主力選手を中心に結成された東京都選抜と、Jリーグ・FC東京の下部組織であるFC東京むさし。東京都選抜はグループAで2位になり、3位決定戦に回るとパリに5-0で大勝。グループB3位のFC東京むさしは5位決定戦でPK戦の末にサンパウロを下した。
「この年代で世界のチームと戦うのは、ものすごくいい経験になったと思う」と東京都選抜の岩本慎二郎監督がいうように、サッカー選手にとって大事な10代前半の時期に積んだ国際経験は、彼らにとって大きな財産となっただろう。
この大会の目的は技術向上だけではない。サッカーを通じて海外の仲間との友情を育むことも重要なテーマになる。象徴的な光景が見られたのが、大会最後に行われた決勝戦のスタンドだった。
試合途中で自分たちの試合を終えた他のチームの選手たちが、両チームの応援を始めたのである。2チーム、3チーム、4チーム、5チーム……自然発生的に応援の輪は広がっていった。国籍や人種の違いを超えて友情を深められるのは、「サッカー」という共通言語があるからだろう。
世界中から東京に集まった”次世代のスター“たち。彼らの中からトッププレーヤーが生まれることを期待したい。
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3位決定戦
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5試合連続無失点 攻守が噛み合った結果
東京都選抜がパリに5-0で完勝した。
4分、右MFの松岡啓太が大柄な敵と競り合いながらも、シュートを決めて先制した。
パリのFWケヴィン・クリバリのスピードと身体能力に何度か手を焼いたが、粘り強いディフェンスで食い止めると、東京のゴールラッシュが始まった。
26分、31分、37分とFW天野将平が3連続ゴール。
ピッチを広く使ったサイド攻撃が機能して、次々とゴールが生まれていく。
53分には、清水貴明が右からのクロスを落ち着いてゴールに流し込み、5-0。
ハットトリックで勝利の立役者となった天野は、「無失点に抑えてくれたDFのおかげ。
みんなが一つになれたと思います」と語った。5試合で失点0。
大会最高の堅守を誇った東京都選抜が3位に輝いた。
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決 勝 戦
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完成度の高さを見せたベルリンが優勝!
基礎技術の高さに裏打ちされたパスワークが持ち味のベルリンに対して、スピード豊かな選手を揃えたソウルがカウンターで応戦する構図になった決勝。
前半はソウルがベルリンDFの裏を突いて何度かチャンスを迎えたが、先制ゴールを決めたのはベルリンだった。
ズベン・ライマンがソウルDFの空振りでこぼれてきたボールを落ち着いて流し込んだ。
後半開始早々の30分には、ファビアン・キューネマンの強烈なシュートがポストを叩く。
すると34分、スルーパスに抜け出したパスカル・ボロフスキーが2点目をゲット。
ボロフスキーは56分にもワンタッチのループシュートでゴールネットを揺らした。
ブンデスリーガの強豪クラブ、ヘルタ・ベルリンのユース選手を中心にしたベルリンが完成度の高さを見せつけた。
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