ボールを蹴る人だけでなく 観る人、支える人を増やす
8月30日、西が丘サッカー場で「JFAフットボールデー 2008」が開催された。JFA(日本サッカー協会)の設立日である9月10日を「フットボールデー」と制定し、9月10日前後の週末に各都道府県の天然芝ピッチでサッカーに触れ合い、楽しんでもらい、サッカーを愛する仲間=サッカーファミリーの輪を広めるようというイベントである。
東京都サッカー協会では、東京都サッカートーナメント開催日の8月30日の試合前に、キッズ(6歳以下)、少年少女(小学1・2年生)、女子(小学3〜6年生)、中学1年生の4つのカテゴリーでゲーム形式のイベントを行うことを企画。今回は平成25年東京国体の会場地・西が丘サッカー場の所在地である北区サッカー協会加盟の子どもたちを対象にした。
西が丘サッカー場は、東京でサッカーをする者にとってあこがれの場所の一つ。普段はJリーグ、なでしこリーグ、大学リーグなどで使用されるスタジアムでプレーできるということで、北区サッカー協会のホームページで参加団体を募ったところ、わずか4、5日で集まったという。
参加者集めや当日の運営を担当した北区サッカー協会の小倉功理事長は、子どもたちを前にこのように語った。「みなさんがこれからプレーする場所は、普段はJリーグやなでしこリーグで使われているところです。またこの場所でサッカーできるように頑張って下さい」。
天然芝ピッチの上でボールを追いかける子どもたちの顔はとても楽しそう。このような素晴らしい芝生でのプレーを体験したことは、これから子どもたちがサッカーをする上で大きなモチベーションになるのは間違いない。
メインイベント終了後は、自由参加で隣接のフットサルコートでのJFAチャレンジゲーム「めざせクラッキ!」「めざせファンタジスタ!」にもトライ。20分間のゲームでは物足りないであろう、子どもたちへの配慮も行き届いている。
「西が丘でやるということは、子どもだけでなく、父兄の方たちにとっても魅力的なこと。今日もたくさんの父兄が来てくれましたよね」と小倉理事長がいうように、ピッチの傍では大勢の父母が駆けつけてプレーを見守っていた。
ボールを蹴る人だけでなく、観る人や支える人にもサッカーを好きになってもらう。そして、サッカーを愛する仲間=サッカーファミリーの輪を広げていくこと――それこそがこのイベントの最大の目的である。
また、中学1年生のカテゴリーでは、東京都サッカー協会が行っている「フォローアップセンター」(※)の参加者がチームを作って参加した。
小倉理事長は言う。「みんなにサッカーを好きになってもらうのがコンセプトです。今日参加した子どもたちがずっとサッカーに親しんでくれたら、このイベントは大成功だったといえると思います」。
東京都サッカー協会では、来年以降も「JFAフットボールデー」を行っていく予定だ。
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