中学
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第51回東京都中学校サッカー新人大会
決 勝
2007年12月15日(土) 東京都・大井第二球技場 |

神代攻撃陣抑えて 暁星、2連覇達成!
2連覇を狙う暁星と、3年前の覇者・神代がぶつかった第51回東京都中学校サッカー新人大会の決勝は、1点を争う緊迫した試合となった。
前半から暁星は全員が連動した組織的なプレスディフェンスと、奪ってから素早く前にボールを送るカウンター攻撃を主体に神代ゴールに迫っていく。
「今年のチームは例年よりも技術的には落ちるが、スピードはある」と荒木弘監督が語るように、暁星は守備では寄せの速さ、攻撃では展開の速さが際立っていた。
一方の神代はFWの那珂通是とトップ下の北川竜二の、創造性溢れる個人技と、テンポの良いコンビネーションでここまで勝ち上がってきたチーム。
チームを率いて4年目となる辻義治監督のコンセプトは「伸び伸びと思い通りにやらせる」というもの。「自分たちで実戦を戦う中で、いろいろなことを学ぶ」ことを大事にしているからこそ、那珂や北川の個人技も飛び出すのだろう。
後半もお互いにチャンスがありながら決められない中、試合を決定付ける1点が入ったのは、タイムアップまで残り4分となったとき。決めたのは暁星だった。CKを撥ね返した神代のDFラインが押し上げようとしたタイミングで、武藤靖治がゴール前に浮き球で押し戻す。これが山田滉大へつながる。「オフサイドだ」と思った神代の選手はプレーを止めてしまう。突然訪れたGKとの1対1の場面だったが、山田はゴール左スミへ落ち着いて蹴り込み、ゴールネットを揺らした。
一瞬のスキを突いてゴールを奪った暁星がこのまま逃げ切り、1-0で勝利して2連覇を飾った。暁星は守備の意識を選手全員がもって失点1で大会を終えた。
神代としては、「自分たちで勝手に判断して、オフサイドで止まってしまった」(辻監督)ことで痛恨の失点を喫したのが悔やまれるところ。それでも、42分に那珂が右サイドで相手の頭上を浮かせる”シャペウ“と呼ばれるフェイントを見せたように、自由な発想から生まれるプレーは賞賛に値するものだった。
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準 決 勝
神代中学校 2 ( |
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2-1 0-0 |
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) 1 東村山第四中学校 |
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開始9分で3ゴール! 神代・那珂が大活躍
試合はいきなり動く。開始50秒、左サイドを突破した那珂が上げたクロスに山田高太郎が頭で合わせて、神代が先制する。
だが、東村山第四はすぐさま同点に追いつく。失点から約1分後だった。中野淳の右サイドからのクロスを、ゴール前で待っていた渡辺駿が右足で叩き込んで1-1に。
勝ち越し点は早くも9分に生まれる。1点目をアシストした神代・那珂が、今度は右サイドから切れ込むと、ペナルティーエリアの外から豪快にミドルシュート。これがゴールに突き刺さった。
後半、東村山第四は猛反撃に出るが、神代の守備陣が球際でしっかり体を寄せて決定的なピンチを作らせない。結局、9分までに決まった3ゴールがこの試合の全得点となった。
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準 決 勝
暁星中学校 3 ( |
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2-1 1-0 |
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) 1 日本大学第三中学校 |
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危なげない試合運び 連覇まであと1勝!
4分、左サイドからの折り返しを寺松悠輔がニアで受けて左足シュート。これが逆サイドネットに突き刺さり、暁星が幸先良く先制する。
それでも日本大学第三は8分、吉村佳斗が塩澤史也からのスルーパスをファーストコントロールで中に切り返し、ゴール左スミへとシュート。4分でビハインドを取り返す。
それでも暁星は失点から5分後の13分、CKをニアで寺松がコースを変えて2点目。2-1として前半を折り返す。
後半はこう着状態となったが、暁星が残り3分のところで、ゴール前で山田がキックフェイントで相手をかわして決定的な3点目をゲット。
前年度王者・暁星が危なげない試合運びで決勝進出を果たした。
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