1年生前半、3年生後半の「空白期間」
2005年の暮れも押し迫った12月27日、世田谷区立用賀中学校では、東京都サッカー協会による意欲的な試みが行われていた。キャプテンズ・ミッションにも掲げられている「中学生年代の活性化」を実現すべく、04年12月からスタートしたフォローアップセンター、通称「中学生年代トライアル」だ。
朝10時の開始時刻が近くなるにつれて、異なる制服に身を包んだ中学生がポツリ、ポツリと集まってくる。日本サッカー協会(以下JFA)公認A級コーチで、インストラクターを務める川島弘章氏は1人1人に「おはよう!」と声を掛ける。彼らのほとんどが3年生。もうすぐ高校受験を控えているため、サッカー部は約半年前に「引退」している。
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