巻頭特別企画

2002FIFAワールドカップ記念事業
コマザワが変わる!
-第二球技場と補助競技場が人工芝・夜間照明付きのグラウンドにリニューアル-


――2005年4月より駒沢オリンピック公園総合運動場(以下、駒沢公園)の第二球技場と補助競技場が人工芝・夜間照明付きのグラウンドにリニューアルされるとのことですが。


駒沢オリンピック公園総合運動場
副所長
鈴木 知幸

鈴木「今回の事業は、2002FIFAワールドカップ記念事業の助成を受けて、(財)東京都サッカー協会(以下、TFA)が実施するものです。助成金で不足する部分は、TFAに負担いただくことで実施が可能になりました。」
角田「東京都生涯学習文化財団は、東京都の保有する4スポーツ施設の管理運営を行っています。駒沢公園はその一つですが、1964年に建設されたこともあり、老朽化が進んでいます。ただ、現在は東京都がハード面(駒沢公園)に経費を捻出することは難しくなっているため、TFAからの申し出は非常に喜ばしいものでした。こういった事業は、今後のスポーツ人口の拡充につながります」。
植田「我々も、広く都民のスポーツ振興のために有効に利用いただければと思っていますが、もちろん、サッカー関連事業もこれまで以上に増やしていきたいと考えています。」
鈴木「土のグラウンドだと月に2回以上の整備が必要です。それが人工芝だとメンテナンスが少なく、使える日が増えます。夜間照明があれば利用時間も拡大します。その結果キャパシティーが大きく広がるので、TFAに使ってもらう機会も増えるのではないでしょうか」。
――グラウンドは天然芝が最も良いというイメージがあります。
植田「確かに、プレーする上では天然芝が望ましいのですが、維持するためのコストや養生の必要性など色々な面で制限が出てきます。結果的に利用頻度を下げてしまうことになりますよね。最近の人工芝は質が向上していて、より天然芝に近くなってきている。現にFIFAも、公認基準を満たすものについては公式戦での利用をすでに認めています。駒沢でも当然、FIFAの公認基準を満たしています。」
――これまで以上に駒沢公園はスポーツのメッカとして愛されそうですね。
植田「都心のフットサルコートでは、夜間は常に予約が入っていてフル稼働している状態です。それを考えても、夜間利用できる競技場には幅広い需要があると思います。人気がありすぎて私たちが使えなくなるかもしれません(笑)」。
鈴木「セキュリティー面では、土とは比べ物にならないほど気を使うことになります。管理者としてはしっかりと気を引き締めたいですね」。
角田「現状では、都内にこれだけのスポーツ施設はありません。都民のスポーツ振興を推進する観点から、駒沢オリンピック公園総合運動場という財産を大切に使っていきたいと思います」。
――本日はありがとうございました。
(財)東京都生涯学習文化財団
スポーツ事業センター担当係長
角田 真司

(財)東京都サッカー協会
事務局長
植田 昌利

2005年2月9日、第二球場にて