サッカーとフットサルを分けて考える必要はない
(財)東京都サッカー協会
フットサル委員会
第2種部会長
中塚 義実
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4年前まで第2種(18歳以下)年代には、フットサルの公式大会がありませんでした。基本的には、年齢制限のない第1種に吸収されるような形になっていたためです。
私は高校の教員を務めているので、色々な学校で「サッカー部には入らないけどフットサルをやりたい」とか、「人数が少ないから」「場所がないから」という理由でサッカー部なのにフットサルしかできないという声を耳にしていました。
そこで、2001年から18歳以下のユース大会を行うことになったのです。その当時から第3種(15歳以下)は全国大会の東京都予選として行われていました。
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スタート地点は違いますが、「同じユース大会なんだから一緒にやろう」ということで、第2回からは同じ会場で開催しています。
フットサル委員会が主催しているのは、8月の東京都フットサルチャレンジ、2月の東京都ユースフットサル大会です。高校生が参加しやすいように開催時期を夏休みに設定しています。
ただ、8月は高校サッカーの大事な大会があるので、イベントの主な目的は普及です。2日間に渡って行いますが、1日目には初心者向けのフットサルクリニックを実施、大会でも負けたチームには下位トーナメントを戦ってもらいます。「フットサルの入口として楽しんでもらう」のがテーマです。
サッカー部がオフシーズンになる2月は、普段はサッカーをプレーしている選手がトレーニングとして出ることもあります。そういう意味では、18歳以下におけるチャンピオンを決める大会という位置づけです。
今回、高校サッカーの名門・帝京高校が参加してくれました。2次ラウンド初戦で敗退しましたが、こういったチームにももっと出てきて欲しい。サッカーとフットサルを分けて考える必要はないと思います。私から見たら同じフットボールです。もちろんスペースの広さが違うので、工夫は必要ですけどね。
この面白いスポーツを広めていくためには体育館の開拓が必要です。東京都にはフットサルができる体育館がまだまだ少ない。指導者講習会などで学校の先生にフットサルの魅力を知ってもらって、学校の体育館の開放に協力してもらうなど、より良いプレー環境を作るために努力していきたいです。