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東京スタジアム巡り 第5回 「国立代々木競技場」

東京のサッカーにまつわるスタジアムを紹介していく「東京スタジアム巡り」。 今回は“フットサルの聖地”といわれる第一体育館を筆頭に、さまざまな屋内スポーツが行なわれている「国立代々木競技場」。


施設概要

所在地

東京都渋谷区神南2-1-1

収容人数

9,061人(第一体育館)

建築面積

14,426㎡(第一体育館)

芝生面積

4,000㎡

アクセス

JR原宿駅徒歩5分

 
フットサル利用が増える日本最大級のアリーナ

1964年、第18 回オリンピック東京大会の会場として使用されたのが、国立代々木競技場です。当初は「国立屋内総合競技場」という呼ばれ方をしていましたが、建設地にアメリカ軍施設のワシントンハイツがあったこともあって「ワシントンハイツ屋内総合競技場」などの名称も候補に挙がっていました。

東京オリンピックでは、第一体育館が競泳競技、第二体育館ではバスケットボール競技が開かれました。オリンピック終了後、第一体育館は夏はプール、冬はアイススケート場として一般公開されていましたが、1980年にプールの上にフロアを設置し、現在は体育館・イベントアリーナとして利用されています。

構造上の最大の特徴は、世界でも珍しい「吊り屋根方式」です。第一体育館は2本、第二体育館は1本の支柱から屋根全体がつりさげられています。そのため、体育館の内部に柱がなく、天井の高い開放的な空間で観客が競技に集中しやすくなっています。

近年、第一体育館では全日本フットサル選手権、Fリーグのセントラル開催などフットサルの利用が増えています。第一体育館で最初にフットサルの試合が行われたのは、2001年、第1回地域チャンピオンズリーグでした。当時は集客に苦労していたと記憶していますが、フットサルの人気や知名度の高まりもあって観客数は確実に伸びています。

また、昨年1月には敷地内のオリンピックプラザに全4面のフットサルコートが仮オープンし、6月に本オープンとなりました。コートの間にあるネットを取り払えば、3面を使って8人制サッカーもプレーできます。

国立代々木競技場としてはトップレベルの競技者から一般プレーヤーまで、レベルを問わずたくさんの人々がスポーツを楽しめる空間作りを行っていきたいと考えています。






-----------------------------国立代々木競技場の歴史-----------------------------

 

1961年
紆余曲折の末、占領アメリカ軍施設・ワシントンハイツのあった場所に、オリンピックの屋内競技のメイン会場となる国立代々木競技場とオリンピック選手村の建設が決定する。
1963年2月
丹下健三、坪井善勝、井上宇市という日本建築界を代表する三氏によって設計され、オリンピックまで20カ月と迫ったタイミングで建設工事がスタートする。
1964年9月
最後の2カ月間は昼夜を問わず24時間体制で建設工事が進められ、オリンピックのわずか39日前に竣工を迎える。
1964年10月
オリンピックで第一体育館が競泳、第二体育館がバスケットボールの会場として使用される。
1964年12月
オリンピック終了後、アイススケート場としての利用がスタートする。(2005年3月まで)
1980年
第一体育館のプールの上にパネルを設置し、体育館として利用できる設計に変更する。
1982月
スポーツ施設としてだけでなくコンサート会場としての利用も始まる。
2001年5月
初めてのフットサル利用として第一体育館で「第1回地域チャンピオンズリーグ」が開催される。
2008年3月
「第13回全日本フットサル選手権」の決勝トーナメントの会場として利用される。
2012年6月
第一体育館に隣接した敷地内に屋外フットサルコートが本オープンする。
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