「良い指導者が良い選手を育てる」という考えから指導者育成にも力を注いでいます。たとえば、FC東京や、ヴェルディの協力を得て、各チームに指導者を派遣してもらい、実際に子どもたちを教えてもらう。優秀な指導をじかに見せることによって各チームの指導者の研修にもなるわけです。又、2005年からは登録する全チームに指導者ライセンスが必要になります。できるだけ多くの人たちに資格を取得していただけるよう、年間を通して講習会などを行っています。
東京都の課題としてはチーム数、選手の数は日本一多いのですが、総人口に対する割合から見てみると十分だとはいえません。練習場や、指導者、少子化など、いろいろ問題点は考えられますが、サッカーをやりたい子どもが、すぐ参加できるよう、チームの空白地帯をできるだけ無くするような方策をいろいろ考えています。
少年連盟として1番のモットーは「サッカーの楽しさを多くの人に!」ということです。試合は子どもたちにとってとても楽しいことです。そのために各学年ごとに参加できる大会を主催しています。それだけでなく、サッカーの楽しさを広げるための行事も多く計画しています。たとえば数百チームを一堂に集めて、フェスティバルを開いたり、Jリーグの選手たちによるサッカー教室などです。うれしいことには、このような大会や、いろいろな行事には、多くの企業が協賛してくれていることです。中には30年に渡っているところもあります。多方面から応援を得られている点でも恵まれています。
少年サッカーでは技術を教えることはもちろんですが、「心」を育てることがより大事と考えています。フェアプレーの精神はどんなときにも大切なことですし、これからの世界に飛び出す子どもたちにとって心の中心に位置するものと思います。
サッカーと通じて、人間づくりを常に念頭に置く。そしてサッカーの楽しさをできるだけ多くの少年たち、その家族のみんなに、そして世間にも働きかけて行きたいと思っています。
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