委員会インフォメーション

 技術委員会
「ウィメンズカレッジ2004(A・B・C級コーチリフレッシュ研修会)」
女子サッカーの更なる発展を目指して

 女子サッカーの普及・育成を目的とした取り組みであるウィメンズカレッジ2004が1月15日、16日の2日間に渡ってアミノバイタルフィールドにて行われた。
 主な対象は女子チームの指導者だが、指導資格の有無は問わないという。
 「将来は指導者になりたいという人にも参加して欲しいからです。昨年は大学生も受講しました」と話すのは、JFAウィメンズカレッジインストラクターで、講師を担当する大須賀まき氏。
 全国47都道府県に20名のインストラクターを派遣して、共通したカリキュラムによってコーチングのレベルアップを図るとともに、同じ悩みを抱える指導者同士の交流も狙いだ。
「女子サッカーを支えている現場のスタッフに、日本サッカー協会からの情報がなかなか伝わってこないという問題があります。それを日本サッカー協会から派遣されている私たちが、パイプ役となって解消していきたいですね」(大須賀氏)
 1日目、20名以上の受講生が真剣な眼差しを向ける中で、大須賀氏による選手強化トレーニングがスタートする。
 テーマは「前を向いて仕掛ける」。積極的な姿勢を植えつけるための効果的なコーチング方を実践する。
 「私は気持ちを一番大切にしています。難しいことをやらせるよりも、取り組む姿勢を改善したい」という言葉どおり、雨が降りしきる肌寒いアミノバイタルフィールドには大須賀氏の声が響き渡る。
 ハンドパスによるウォーミングアップに始まり、ドリブルでゴールを目指す1対1、オフ・ザ・ボールとコミュニケーションに主眼を置いた2対1、最後は復習を兼ねた4対4のミニゲームで終了した。
 実技に続いては、「クリエイティブでたくましい選手の育成」を目的としたコーチング法の講義を行う。
 翌日に受講生による指導実践を控えているため、終了後には大須賀氏への質問が後を絶たなかった。
 ウィメンズカレッジで指導する20名のインストラクターは全て女性である。
「全国に派遣されて指導することで、インストラクターもレベルアップします。女子サッカーを強くするには、女子の指導者を育成しなければいけません」(大須賀氏)。
 アテネ・オリンピックのなでしこJAPANで一世を風靡した女子サッカー。これを一過性のブームで終わらせないためにも、ウィメンズカレッジで地盤を固めることは必要不可欠である。

     Profile      JFAウィメンズカレッジインストラクター 大須賀 まき

2000年度公認B級コーチ、36歳、東京都出身。高校1年の時、三菱重工女子サッカー部でサッカーを始める。その後、三菱養和SSLに7年間在籍し、日産レディース、読売ベレーザにそれぞれ1年間在籍し、現役引退。その後、読売ベレーザの下部組織であるメニーナのアシスタントコーチになり、2000年日テレ・ベレーザの監督となり、L・リーグ2連覇後、退任。2003年から、田口フットボールアカデミーで指導。東京都U-15女子選抜監督。




 審判委員会
2005年度より審判員登録が変わります。
 


 (財)日本サッカー協会(以下、JFAと略す)では、2005年度よりJFAに登録する全審判員がWebサイト(kick off)を利用して審判員としての登録を行う、Web登録システムの運用を開始します。
(JFAのHPアドレスはhttp://www.jfa.or.jp/です。)
このことにより、(財)東京都サッカー協会(以下、TFAと略す)でも2005年度に、TFAに在籍する全審判員の登録を、このWebサイト(kick off)を利用した登録に移行することになります。
サッカー審判員は2005年1月より,フットサル審判員は2005年5月よりの対応となります。

【審判員のWeb登録システムについて】

このシステムでは、「初めて審判員の資格(4級審判員資格)を取得するための講習会の申込み」や「現に審判員として登録されている方の審判資格を更新するための講習の申込み」等の手続きをインターネット上のWeb登録サイトを利用して行おうとするものです。

具体的には、「講習会の申込み 〜 講習会費・登録費の納入 〜 講習の受講 〜 審判証等送付」の手続きがインターネットを利用した形で行われます。

「更新講習会の申込み」等もインターネット上で行うことになりますが、審判員としての資格を更新するためには、必ず講習会等を受講しなければなりませんので注意して下さい。

登録された審判員には、このWebサイト(kick off)を利用するための「新審判員登録番号」と「審判ID」と「審判パスワード」が割り当てられます。

すでに審判員として登録されている方に割り振られている審判登録番号は、「新審判員登録番号」が発行された時点で利用できなくなります

【Web登録開始にともなって変更されること】

審判員としての登録が、すべて年度ごとになります。(毎年4月1日〜翌年3月31日)

審判員の資格を継続するには、登録を希望する年度の前年度内に、資格更新のための手続きを完了しなければなりません。

例:07年度の登録を希望する場合、06年度中に更新講習会を受講し、07年度の登録費を納入する必要があります。

登録された審判員(1級〜4級)には、毎年4月1日付で審判証がJFAから発行(各個人へ直接送付)されます。(年度入りのワッペンの交付はなくなります)

登録審判員全員(1級〜4級)に、8月1日付で(最新版)競技規則がJFAから発行(各個人へ直接送付)されます。

JFAの各級審判員登録費が変更になります。

【東京FAにおけるWeb登録への対応】
05年4月1日以降に開催される「新規4級審判員資格認定講習会の申込み」については、全て(審判委員会主催・区市協会連盟主催・諸連盟主催)の講習会において、このWeb(kick off)を利用して行って頂くことになります。

04年度に審判員として登録された方(1級〜3級)については、各級の2005年度の登録をするための更新講習会の折りに、審判委員会よりこのWeb登録の説明を行った上で「新審判員番号」の発行を行います。審判員の方は、まず更新講習会を受講する手続きをして下さい。

04年度にサッカー4級審判員とフットサル審判員として登録された方の、この制度への移行措置につきましては、2月15日現在、東京FAおよび審判委員会で調整中です。規程が決まりましたら東京FAのHPに掲載しますのでご確認下さい。(掲載は、2005年3月20日頃を予定しています)

このWeb化についての説明は、審判委員会の広報誌(ハーフタイム)にも掲載されておりますので、04年度の審判員として登録されている方は、そちらでもご確認下さい。



 フットサル委員会
第4回 東京都ユース(U-18・15)フットサル大会
第4回を迎えたユースカテゴリーでのフットサル大会
裾野の広がりを感じさせる、レベルの高いプレーが続出

U-18 決勝
TFC1-3ラルゴ FC U-18
  2月6日、第10回全日本フットサル選手権大会が行われている駒沢体育館から200mほど離れた、駒沢屋内球技場で開催された第4回東京都ユース(U-18・15)フットサル大会。
 U-15の決勝はFC駒沢と町田JFCジュニアユースというカード。伝統のあるクラブチーム同士の対決となった。
 5分、FC駒沢は加澤亮人が左サイドからシュートを決めて幸先よく先制するが、町田JFCは7分にカウンターから卯木亮輔が左足で決めて1-1と反撃の狼煙を上げる。
 前半の10分を戦い終えると、後半開始から3分、町田JFCの大石直人が後方からのスライディングで退場処分となる。これで苦しくなるかと思われた町田JFCだが、勢いはむしろ増すばかりだった。15分、猪原功太がキックインのボールをヘディングで決めて逆転に成功すると、続けざまの16分にも猪原が加点して3-1として優勝を勝ち取った。
 U-18ではTFCとラルゴ FC U-18が決勝に進んだ。
始まって5分で勝敗は決した。1分、何気ない横パスを松本皇陽が中距離からダイレクトでシュート。呆気に取られるような先制点で幕を開けると、2分にはスルーパスをゴール前で受けた湯澤亮仁が冷静に決めて2-0。その3分後、左サイド奥からのボールを松本がスライディングで合わせて立て続けの3連続ゴール。TFCは8分に小林慶士が1点を返すが、後半はスコアが動かず3-1でラルゴが栄冠を手にした。
 U-18、U―15の合計で44チームが参加した今大会。各チームのレベルの高さからは、フットサルが若年層にも「競技」として根付き始めていることを感じさせられた。


サッカーとフットサルを分けて考える必要はない
(財)東京都サッカー協会
フットサル委員会
第2種部会長
中塚 義実
 4年前まで第2種(18歳以下)年代には、フットサルの公式大会がありませんでした。基本的には、年齢制限のない第1種に吸収されるような形になっていたためです。
 私は高校の教員を務めているので、色々な学校で「サッカー部には入らないけどフットサルをやりたい」とか、「人数が少ないから」「場所がないから」という理由でサッカー部なのにフットサルしかできないという声を耳にしていました。
 そこで、2001年から18歳以下のユース大会を行うことになったのです。その当時から第3種(15歳以下)は全国大会の東京都予選として行われていました。
 スタート地点は違いますが、「同じユース大会なんだから一緒にやろう」ということで、第2回からは同じ会場で開催しています。
 フットサル委員会が主催しているのは、8月の東京都フットサルチャレンジ、2月の東京都ユースフットサル大会です。高校生が参加しやすいように開催時期を夏休みに設定しています。
 ただ、8月は高校サッカーの大事な大会があるので、イベントの主な目的は普及です。2日間に渡って行いますが、1日目には初心者向けのフットサルクリニックを実施、大会でも負けたチームには下位トーナメントを戦ってもらいます。「フットサルの入口として楽しんでもらう」のがテーマです。
 サッカー部がオフシーズンになる2月は、普段はサッカーをプレーしている選手がトレーニングとして出ることもあります。そういう意味では、18歳以下におけるチャンピオンを決める大会という位置づけです。
 今回、高校サッカーの名門・帝京高校が参加してくれました。2次ラウンド初戦で敗退しましたが、こういったチームにももっと出てきて欲しい。サッカーとフットサルを分けて考える必要はないと思います。私から見たら同じフットボールです。もちろんスペースの広さが違うので、工夫は必要ですけどね。
 この面白いスポーツを広めていくためには体育館の開拓が必要です。東京都にはフットサルができる体育館がまだまだ少ない。指導者講習会などで学校の先生にフットサルの魅力を知ってもらって、学校の体育館の開放に協力してもらうなど、より良いプレー環境を作るために努力していきたいです。